Vol.7 日本橋 老舗の伝統と 先進の都市計画がつくる、界隈の賑わい
株式会社 ポリテック・エイディディ 代表取締役社長 山口 信逸 氏
7.15 UPDATE
株式会社 ポリテック・エイディディ
代表取締役社長
山口 信逸 氏
プロフィール
1975年 東京大学工学部都市工学科卒業
建設会社の開発企画部門で、 各地の土地活用計画、地域振興計画、リゾート・観光開発プロジェクト、都市再生プロジェクト、等に従事した後、建設コンサルタント(株)ポリテック・エイディディに入社。 都市・造景計画、再開発計画、環境計画の各分野で活動。
2014年6月より現職
技術士・建設部門(都市及び地方計画)
カテゴリー
自然・地形、歴史・伝統、地場産業、生活文化、環境・景観、地域再生
テーマ
ポテンシャルと伝統を活かしながら、それに安住することなく、 新たな制度・手法にも挑戦し続ける、進取の都心型まちづくり
場所の固有性
- 老舗で、今も一流である多数の名店が、多様な業種にわたって存在
- 地域の象徴、重要文化財である日本橋をはじめとする、 近代日本の歴史的建造物群
- 小売、卸売、金融、飲食、娯楽、…各地区がそれぞれに
エリア・ブランドを誇り、それらが連坦・集合して
日本橋全体の比類ない価値を形成
- 江戸時代から首都の中心市街地
都市づくりのトップランナーとして努力してきた伝統
まちづくり上の特徴
- 老舗・住民の自助的組織を中心とする地道なまちづくり活動の継続
- 集積した民業の強みを活かしつつ、国をも含めた先導的な官民連携で事業化
- 都市再生特別地区などの拠点再開発型ビッグ・プロジェクトを連続して導入
- 「今」に対処すると同時に、将来を見据えたプログラム化にも挑戦
概要
- 日本橋の歴史は徳川幕府とともに始まった。
- 明暦の大火、関東大震災で灰燼と帰すも、力強く復興・再構築
- 戦後は(旧)日本橋区の各部分が、それぞれの特性を活かしながら発展
- その核には日本橋(橋と町)への愛着があり、種々の街づくり運動が組織化されている
- 街区再編型の大規模再開発が目白押し、これらをPPP(官民連携)で推進し、都市基盤(インフラ)の更新・高度化も含めて実現
- 将来への最大の関心事:日本橋川上空の首都高撤去、その実現にも期待は高まる